お知らせ

令和5年度ジェンダーダイバーシティ部局応援プロジェクトの支援・取組の紹介について

     

2024.06.17

 

 本学では、全学的なダイバーシティの推進による教育研究の更なる活性化を図るため、部局が主体的に自組織の課題を把握し、必要な対策を計画・実践する「オーダーメイド型事業の推進」の基盤形成を促進させることを目的として、「ジェンダーダイバーシティ部局応援プロジェクト」による支援を行っています。

 令和5年度は、「部局を支援する取組」6種、「教職員を支援する取組」4種の募集を行い、10部局 23件(部局支援 7部局10件、教職員支援 7部局13人)の支援を行いました。

 支援した部局、教職員の成果、効果、感想等を紹介します。

部局を支援する取組

理学部・工学部・農学部

医学部医学科

歯学部

大学院自然科学研究科

大学院保健学研究科

教職員を支援する取組

研究と生活の両立を支える支援員の配置

  • 研究面だけでなく、教務補助の支援員を配置することで、勤務に少しゆとりが出て授業準備の時間に充てることができました。研究を促進するためには、引き続き支援が必要であると強く感じています。育児との両立による多忙化は、一時的に改善されましたが、根本的な解決には至っていないため、継続した支援を望んでいます。(准教授、女性)
  • 従来、研究や教育に専念できる夜間や休日の時間が、育児や家事に割かざるを得なく、事前の準備や事後のまとめのために、満足な時間を確保できない状況でした。しかし、本制度により、実習のまとめに関する業務(実習報告書の編集等)を中心に支援員にサポートしてもらったことにより、平日の日中に調査や実習の準備や調査結果の分析のための時間を確保することができました。(准教授、男性)
  • 実験補助、データ整理等の補助業務を行う支援員を配置することで、研究に支障をきたすことなく教員の時間を確保したり、5歳の双子の育児や病気療養中の配偶者の看病などに充てることができました。(助教、男性)
  • 同居家族の要介護度が上がり、在宅介護の負担が一気に増しました。ケアマネージャーとの会議が頻繁にある中で、煩雑な資料の取りまとめや研究資料作成を支援していただけたことは業務軽減や時間短縮につながりました。(教授、女性)
  • 研究補助、実験補助の支援員を配置しました。そのおかげで、限られた時間の中で、教育や学内業務と並行して、研究を進めることができました。(准教授、女性)
  • 研究のため、複数の施設にて測定検査を実施しました。検査補助の支援員とともに実施し、所要時間を大幅に短縮することができました。また、得られた結果のデータ整理等の補助を行ってもらいました。研究のほかに学部生の実習指導や講義等も行わなければならなかったことから、このように短時間で研究のための調査を行うことができ、大学の業務と育児を両立していくうえで大変助かりました。(助教、女性)

ライフイベントからの復帰のための研究費の助成

  • 産休・育休によって中断していた研究課題の論文がアクセプトされ、論文投稿費に本助成を使用しました。(准教授、女性)

新規採用女性教員へのスタートアップ研究費の助成

  • 着任後の研究室の立ち上げに際し、実験室の機材の購入補助に充てました。(助教)
  • スタートアップの経費として、実験に必要な備品費に活用しました。また、共同研究のためのミーティングや学会参加などの研究活動に活用しました。(助教)
  • 赴任後に開始した新しい調査において、本支援金を使用して日本食品分析センターに栄養分析を依頼することができました。これらの研究結果は、民間助成金の獲得に繋がりました。(助教)
  • 現在開発中のプロジェクト遂行のために必要な消耗品や動物飼育費に使用することで、論文投稿に至りました。また、学会発表にて当該研究の成果を発表する機会を得ました。(助教)

 

 

令和4年度の「支援・取組の紹介」はこちら

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