お知らせ

令和4年度ジェンダーダイバーシティ部局応援プロジェクトの支援・取組の紹介について

     

2023.08.29

 

 本学では,全学的なダイバーシティの推進による教育研究の更なる活性化を図るため,部局が主体的に自組織の課題を把握し,必要な対策を計画・実践する「オーダーメイド型事業の推進」の基盤形成を促進させることを目的として,「ジェンダーダイバーシティ部局応援プロジェクト」による支援を行っています。

 令和4年度は,「被支援者を特定しない取組(部局を支援する取組)」5種,「被支援者を特定する取組(教職員を支援する取組)」4種の募集を行い,2部局3件,教職員19人の支援を行いました。

 支援した部局,教職員の成果,効果,感想等を紹介します。

被支援支援者を特定しない取組(部局を支援する取組)

医学部医学科

 

大学院保健学研究科

 

 

被支援者を特定する取組(教職員を支援する取組)

研究と生活の両立を支える支援員の配置

  • 本支援により謝金の支払いが可能となり,支援員に実験補助と事務作業を支援していただき,業務を早く終わらせることができました。これにより5歳の双子の育児に参加する時間が増えて,ワークライフバランスが充実しました。(助教,男性)
  • 未就学児がいるため,業務時間が限られており,災害情報のGISデータベース化の作業が進んでいなかった.しかし,応援プロジェクトに採択されたことにより,作業の進捗速度が大幅に上がり,作成した災害データベースを用いて一部の災害情報を地図上で把握できるようになった.(准教授,女性)
  • コロナ禍で中断していた短期留学プログラムを再開することとなり,協定校から大勢の参加希望があり,受入プログラムを遂行するにあたり学生から留学生対応の補助をしてもらいました。被支援者に時間の制約がある中で,特に週末における留学生対応にあたってもらったことで,被支援者の業務軽減のみならず,コロナ禍で長期間,活動が制限されていた本学学生自身の国際交流経験ともなったことは大きな成果となりました。(特任准教授,女性)
  • 研究のため,複数の施設にて対象者の語彙理解力や生活能力を測定する検査を実施しました。その際,私一人ですべての検査を実施することが時間的に難しかったため,他大学の先生と院生の方々にご協力いただきました。短時間で研究のための調査を行うことができ,大学の業務と育児を両立していくうえで大変助かりました。(助教,女性)
  • 実験後に紙媒体で得られた実験結果を電子媒体として整理してもらう作業を行っていただき,効率よくデータ整理ができました。データは執筆中の論文に使用し,日本語での執筆が完了したため共著の先生に確認していただき,現在英訳作業中です。(助教,男性)
  • 臨床研究を行う場合に必要となるプロトコールの様式作成を大学院生らに手伝ってもらい完成することができました。事業の改善点としては,より長期にわたって執行できるようになると,業務がより計画的に行えるように思われました。(講師,男性)

ライフイベントからの復帰のための研究費の助成

  • 子供の急な発熱などで,休暇取得や早退,在宅勤務を余儀なくされましたが,支援員のお蔭で,学会発表や論文投稿を行うことができました。また産休,育休によって財源がない中,本支援費用の一部を研究再開に使わせていただけたのは大変助かりました。(准教授,女性)

新規採用女性教員へのスタートアップ研究費の助成

  • 着任時に開始したプロジェクトの実験系の構築に試行錯誤していた際,スタートアップ研究費を利用して複数種の試薬の比較検討ができたことで,プロジェクト推進の要となる実験の基盤作りが効率的に進みました。(特任助教)
  • 培養細胞実験を行うためのクリーンベンチの購入費に当てさせていただいた。 本研究費によって研究課題を遂行するための設備を整備することができた。 (助教)
  • 筋委縮性側索硬化症(ALS)の早期診断における非侵襲的,定量的診断法の確率することを目的とし,新たなマーカーとしての超音波エラストグラフィを用いた舌評価の有用性を検討。2022年度は22症例で施行した。(助教)
  • 保健師関連の資料購入によって,研究をスタートさせるための基礎知識獲得に役立てることができました。R5年度から大学院博士課程へ進学予定であり,準備として事務用品等の消耗品購入にも活用させていただきました。(助教)
  • 研究論文を執筆し,学会誌に原著論文が掲載され,印刷費として使用することができた。また研究遂行に必要な消耗品を購入することができ,研究環境が整い,現在取り組んでいる博士研究を進めることができた。(助教)
  • スタートアップ経費として,備品費,書籍購入費用などにあて,研究活動を推進できました。本支援をもとに活動基盤を整備し,部局のFDを企画するなど,医学科の教育研究のアップデートに繋がる活動ができました。(教授)

 

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